Music by 坂本龍一 Ryuichi Sakamoto
Lyrics by 売野雅勇 Masao Urino
Sung by 中谷美紀 Miki Nakatani

きみの口笛もこの部屋の家具のひとつ
きみと暮らしてた頃は気づかずにいたよ

聖歌隊が行く 窓の下 雪の靴で
カテドラルの鐘
真っ赤な死の実をくわえ飛ぶ鳥たち

黒い森の中吠える猟犬の群れは
きみが隠してた秘密の分身
きみは誰だったの

地下を流れる水脈に触れ
手の小枝が揺れるみたいに
きみの 孤独を愛した 孤独で

凍る湖が割れる音 聴いた耳に
きみの声がする幻の列車が着く

古いラジオから流れ出すテロルの血で
遠い珊瑚樹に小さな火が点く
汚れない白さの

人生(ひと)の酷さは美しいこと
優しいこと
他人(ひと)を激しく愛さずにいられないこと

秘密をそっと打ち明けられた
子供のように
幸福だった きみと生きてた その日々

人生(とき)の酷さはその美しさ
絶望より 愛や憧れ

少しずつ死ぬ心だけしか
分かち合えるものはないのに

地下を流れる水脈に触れ
手の小枝が揺れるみたいに
きみの 孤独を愛した 孤独で

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