中学受験に向けて頑張っている小学生必見。
また、一般教養を高めたい大人にも使える知識を紹介している。
問題と解説は大手進学塾「サピックス」の社会科の先生に作っていただいた。
30年前の11月9日、ドイツでベルリンの壁が崩壊した。
そして、冷戦の終結からも30年が経過した。
その後、それまで冷戦の陰に隠れていた民族的・宗教的対立などが表面化してきている。
そこで今回の問題。
意見が対立した際に必要なことは、相手の立場や考え方などに配慮することですが、近年では、国内の特定の人々に対し利益の供与を前面に押し出すことで支持を得ようとする大衆迎合主義、いわゆる()に頼る者が増え、このことが国内の対立や民族の分断をより深刻にすることもあると指摘されています。
()に入るのは次の3つのうち、どれでしょうか。
1: ナショナリズム 2: ポピュリズム 3: グローバリズム
正解は2番の「ポピュリズム」。
ポピュリズムという言葉は、本来は一部エリートが国を動かすという思想に批判的で、一般大衆の利益や権利を守るという考え方を指している。
しかし近年では、政治課題の解決や複雑な対立に正面から取り組まず、単純化して人気取りに走る大衆迎合というマイナスの意味で使用されることが増えてきた。
ベルリンの壁が崩壊した1989年は、社会主義を維持してきた独裁政権が東ヨーロッパで次々に倒れ、民主化が進んだ年でもある。
この動きはソ連に波及し、2年後の1991年にソ連は崩壊した。
その時、「歴史の終わり」や「民主主義が最終勝利した」とも言われたが、本当にそうか。
今、ヨーロッパの国の中には、移民排斥を掲げる極右勢力やポピュリズムが勢いづいているところもある。
アメリカでは、トランプ政権が誕生。
自国第一主義を掲げ、不法移民の流入を防ぎ、治安や雇用を守ると主張。
メキシコとの国境沿いに、壁の建設を進めている。
こうした政策に対する人々の賛否の溝も深まって、分断は深刻化してきている。
(2019/11/15)
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