黒木瞳(くろきひとみ)
高校では演劇部に所属し部長をしていた。宝塚の地方公演を見て憧れていたこともあり、宝塚音楽学校を受験するが、両親には内緒にしていた。なお受験料はボーイフレンドから借りたものだった。
倍率22.4倍の難関をくぐりぬけ合格、その2年後、宝塚歌劇団に月組の娘役として入団、入団時の成績は39人中3位だった。
男役・娘役通じて史上最速となる入団2年目で、大地真央の相手役としてトップに就任。小顔で男役としては細身だった大地が同じような体格で度胸のある黒木に着目し、相手役にしたいと申し出たという。在団中は娘役でありながら大地に迫るほどの人気を獲得した。1985年、大地と同時退団し、芸能界へと転進した。
映画初主演『化身』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。その後、映画やテレビを中心に活躍、1997年公開の森田芳光監督の映画『失楽園』では不倫の恋を大胆に演じて話題となり、原作とともに社会現象となった。
なお、芸名の「黒木瞳」は、同郷の作家五木寛之が命名したもの。
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