歌舞伎俳優の市川海老蔵の長女・市川ぼたん(11)。2019年に「市川會 三代襲名披露」にて日本舞踊市川流の名跡である四代目・市川ぼたんを襲名すると、テレビドラマにて俳優デビュー。さらに、26日公開の映画『DC がんばれ!スーパーペット』では初の吹き替え声優に挑んだ。どれもが「貴重な経験でした」と目を輝かせつつも「全然うまくできなくて悔しい」と負けん気の強さを見せる。そんなぼたんの活動の支えとなっているのが、父・海老蔵であり、弟・勸玄、そして大切な家族だという。
■声優初挑戦で感じたこと
日本舞踊、俳優、そして声優と一つずつ違った表現方法を経験しているぼたん。どの活動も「とても貴重な経験で、言葉ではなく動きや表情で表現する日本舞踊に活かせることが多いです」と前向きに取り組んでいるが、一方で「これまで自分では全然うまくできなかったな」と落ち込むことも多いという。
初挑戦となった映画『DC がんばれ!スーパーペット』での吹き替え声優。ぼたんは主人公であるスーパードッグ、クリプトの敵となるあざとかわいいヒットニャン、ウィスカーズの声を担当した。劇中、ウィスカーズはつぶらな瞳と大きな耳を持つ愛らしい猫でありながら、体全身が兵器というギャップをもつキャラクターだ。
ぼたんは「本当にあざとくてかわいいのですが、とても強いという魅力的なキャラクターだなと思いました」と役への印象を述べると「私は最初笑うときに控え目に笑ってしまったのですが、監督さんからは『もっと悪の猫なので、大きな声で余裕を持った感じで笑ってみましょう』とアドバイスをいただきました。最初は戸惑いもあったのですが“悪”というキーワードを教えていただいてからは、少しは悪っぽい感じが出せたのかなと思います」と照れくさそうに語る。
それでも「自分の声を含めてうまく表現できなかった」と自己採点は辛い。実際、あざとかわいいという難しいキャラクターを非常に瑞々しく表現していたが「とにかく声の演技というのは難しかったし、とても大変だなと実感しました」と苦戦したことを明かした。
■心の支えになっているのは父・海老蔵と弟・勸玄
そんなぼたんの心の支えとなっているのが父である市川海老蔵(44)だ。「これまで女優さんのお仕事もさせていただきましたが、すべてお父さんに頼ってしまっています。私のなかではお父さんがヒーローというくらい頼りっぱなしで申し訳ないと思っているのですが」と苦笑いを浮かべると「今回のウィスカーズもあざとい感じやかわいらしい感じを教えてくれて、たくさんアドバイスしてもらいました」と感謝を述べる。
「どうしても納得するまでやりたいと思ってしまうんです」と自身の性格について語ったぼたん。こうした特徴についても海老蔵からは「そこまで追い込まなくてもいいんだよ。もうちょっと甘えればいいよ」とアドバイスしてもらっているというが「それでも、どうしても『もっとうまくなりたい』と思ってしまうんです」と語っていた。
さらにもう一人、ぼたんの心の支えとなっているのが弟・勸玄(9)の存在だ。「とにかく愛に溢れていて、優しくて面白いんです。私が少し落ち込んでいたりすると、いつも励ましてくれます。テレビなどに出ているときは、私が言うのも変ですが、かわいらしくて子供っぽい感じですが、家ではいつも元気を与えてくれる。弟なのに兄のような存在です」。
■夢は母のように言葉を伝えるアナウンサー!
現在11歳の小学生ながら、自身としっかり向き合いストイックに表現するぼたん。一方で「かわいいものを集めるのが好き」と笑顔を見せると「いまは文房具を集めるのに夢中になっています。でもかわいすぎて使うのがもったいないと思ってしまって、自分で『じゃあ、なんで集めてるの!』なんて自分に尋ねてしまったりしています」とおちゃめな一面ものぞかせていた。
そんなぼたんの現時点での夢は「いま音読を頑張ってナレーションをやってみたいと思っているんです」と語る。「まだはっきりとは分かりませんが、母(小林麻央さん)のように言葉を伝えるアナウンサーにもなってみたいなという思いが強くなってきています。いろいろなことを学んで、お話もうまくなれればいいなと思っています」と未来に思いをはせていた。
まずはしっかりとウィスカーズというキャラクターを観客に届けたいというぼたん。「仲間同士で助け合うことの大切さや素敵さが味わえる作品。私もこの映画を観て励まされて勇気をもらいました」と作品をアピールした。
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