FIFAワールドカップ カタール大会で日本と対戦し、3位に輝いたクロアチア。
現地を取材するなかで驚いたことがあります。
それは「キング・カズ」、三浦知良選手の名前をよく聞いたことです。
その理由を探りました。

■強豪国クロアチアで…「日本と言えば、キング・カズ」

サッカーワールドカップ決勝トーナメントで日本はクロアチアと対戦しました。
クロアチアの首都・ザグレブを取材するなかで、多くのサッカーファンから「日本と言えばミウラ、キング・カズ」という話をされました。

数々のクラブを渡り歩いている三浦知良選手は、1999年にクロアチアの名門クラブ「ディナモ・ザグレブ」に所属していました。
とはいえ在籍していたのは20年以上も前のことです。なぜ多くの人に覚えられているのでしょうか?

そこで当時を知るチームの関係者を訪ねました。
ズヴォンコ・コメズコーチは、当時ディナモ・ザグレブのアスレチックコーチとしてカズ選手を指導しました。

「素晴らしい選手でした。当時は31か32歳でしたが、カズには野心がありました。カズと仕事をすることはとても良かったです」(コメズコーチ)。

■若い世代にも語り継がれる「キング・カズ」

55歳になったいまも現役を続けるカズ選手について、クロアチアでは驚きを持って度々報じられています。
そのため当時を知らない若い世代も「キング・カズ」に憧れを抱いています。 

カズ選手と共に戦った当時の選手にも会いました。
Jリーグのサンフレッチェ広島で長年活躍したミハエル・ミキッチさんです。

「私たちはディナモ・ザグレブで一緒でした。彼が日本から来たのは1999年で、ビッグスターでした」(ミキッチさん)。

ミキッチさんが湘南ベルマーレでプレーしていた2018年には、ピッチで再会を果たしました。
「私は湘南の最高齢選手で38歳で、彼は横浜FCの最高齢で52歳でした。彼は左サイド、私は右サイドでマッチアップしました。
私は前半終了後に、フレンドリーマッチなのでもう十分だと言いました。でも彼はいやいや90分プレーするよと。これが彼のサッカーに対する情熱であり、皆が尊敬する理由です」(ミキッチさん)。

かつてカズ選手を指導したコメズコーチに、カズ選手にいま伝えたいことを聞きました。

「人生に大切なことは健康と楽しむことです。好きな仕事を好きな時まで楽しむことです。もしカズがクロアチアでプレーしたいのであれば、2部リーグの私のクラブに来て、ファーストチームでプレーしてほしいです。これが私のメッセージです」。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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