第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞ほか数々の賞に輝いた『ミッドナイトスワン』を手掛け、映画界でいま最も注目される内田英治監督最新作『異動辞令は音楽隊!』が8月26日に全国公開。

主演は 日本映画界・ ドラマ界を牽引し、どんな役をもモノにする圧倒的演技力とお茶の間の抜群の好感度、そして唯一無二の存在感をもって常にトップに立ち続ける阿部寛 。 わき目もふらずに一心不乱に働いてきたミドル・エイジの奮闘と生き様を、その警察音楽隊のメンバーにイメージを重ね合わせ生まれたヒューマンドラマ。

この度、『異動辞令は音楽隊!』より、見どころのひとつでもある警察音楽隊の演奏シーンを捉えた本編映像が公開!

犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司(阿部寛)が、突然上司に警察音楽隊への異動辞令を命じられることからはじまる本作。駅前の犯罪撲滅キャンペーンでの演奏を映した今回の本編映像では、広岡(渋川清彦)の軽快なパーカッションから始まり成瀬が叩くドラムへと、ダイナミックなカメラワークで移動していく。音楽隊のメンバーである来島春子(清野菜名)や国沢正志(板橋駿谷)の姿も映し出されるなか、坂本祥太(磯村勇斗)ら刑事課の面々が「意外に上手いな」とこぼす一幕も。北村裕司(高杉真宙)のソロパートも映し出されるが、実は当初この寄りショットはなかったという。高杉のサックスの腕前が格段に成長していたため、急遽抜くことになったのだ。本映像で演奏されていた楽曲は、吹奏楽を経験した人なら誰もが耳にしたことがあるであろうジャス・フュージョンバンドT-SQUAREの「宝島」。お祭り感があって盛り上がるこの楽曲は、初めはバラバラだった警察音楽隊が徐々に演奏を楽しめるようになってきた過程を表現している。

そして驚くべきは、本作での演奏シーンにおいて演技の吹替が一切使用されていないということだ。撮影前、内田監督は出演者に、「音楽映画ですので、『ミッドナイトスワン』のバレエと同じように、演奏シーンの演技の吹替はなしで」とお願いしたそう。阿部は、ドラムも太鼓も触ったことすらないという状態からのスタートだったため、練習用のゴムパッドから始めた。1日3時間もの基礎練習を1週間以上行った後、本物のドラムが叩けるスタジオでの本格的なレッスンが始まった。また、イメージトレーニングも大事だという指導を受けた阿部は、練習の合間に日本や海外のプロドラマーの動画を見た。阿部は没入しながら叩くタイプのドラマーが気に入り、バディ・リッチという有名なドラマーに刺激を受けて、身体全体の動きも含めて“見せる”叩き方を研究した。大ヒット映画『セッション』にも影響を受けたという。そんな出演者陣の努力の甲斐あり、クランクイン直前で行われた全体練習では、音楽担当の小林洋平に「どれだけ大変なことか、よくわかるので思わず涙が出ました」と言わしめるほどまでの完成度となった。

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