石川県立中央病院は2020年に鎮痛剤の量と濃度を誤って投与したことにより80代の患者に重い意識障害が残る医療事故が起きたことを明らかにしました。

県立中央病院の岡田俊英院長らは22日に会見を開き謝罪しました。
2020年12月、80代の入院患者が痛みを訴えたため、医師が点滴による鎮痛剤の投与を決めました。
医師が電子カルテで薬剤をオーダーする際に、適切な容量より多く、濃度を薄く選択してしまい薬剤師と看護師も誤りに気付かずにそのまま患者に投与しました。
患者には重度の意識障害が残り、今も意識がない状態です。
電子カルテの入力時に使用する薬剤の容量と濃度を明確に表記するようシステムを改修したほか医師は薬剤をオーダーする際に内容を再確認して使用する際は複数でチェックするなどの再発防止策をとっているということです。
患者の家族に賠償金3200万円を支払うことで合意し、県は来月開会する県議会定例会に議案を提出する方針です。

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