縁あって、約100年分の「歌劇」や「宝塚GRAPH」、本公演の100年分の脚本を読む機会を得ました。そこから見えてきたことを元に、お話していきたいと思います。
第7回は「『ベルサイユのばら』ブーム(昭和)の時代」についてです。

●トップスター制度(単独主演=組のトップ)が明確化●定年制とタレント制開始●ショーから芝居の時代へ●演出家の入団試験制度開始●演出家と生徒の結婚激減●宝塚バウホール開場●トップスターの座を狙う2番手の誕生

■取り上げた作品
1974年 月組『ベルサイユのばら』
1975年 花組『ベルサイユのばら』<オスカルとアンドレ編>
1975年 雪組『ベルサイユのばら』<オスカルとアンドレ編>
1976年 星組『ベルサイユのばらⅢ』<フェルゼン編>
1977年 月組『風と共に去りぬ』
1977年 星組『風と共に去りぬ』
1977年 雪組『風と共に去りぬ』<スカーレット編>
1978年 花組『風と共に去りぬ』<スカーレット編>
1980年 雪組『ベルサイユのばら』<オスカルとアンドレ編>(全国ツアー)

■同時代の動き
1971年 演出家の入団試験制度開始
1972年 定年制導入
1974年 『ベルサイユのばら』初演
1975年 専科・真帆志ぶき退団
1975年 卒業生・羽山紀代美振付家デビュー
1976年 演出家・鴨川清作逝去
1977年 『風と共に去りぬ』初演
1977年 タレント制導入
1978年 宝塚バウホール開場

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