どこかの町から京都へと移り住んだ3人の女たちの日常を描いた『マザーウォーター』。この映画の完成披露試写会が10月21日にスペースFS汐留で行われ、小林聡美、小泉今日子、加瀬亮、市川実日子、永山絢斗、光石研、もたいまさこらキャストと松本佳奈監督が舞台挨拶に登壇した。
『かもめ食堂』『めがね』『プール』という心を癒す3部作を手がけてきたスタッフ・キャストが完成させた最新作。タイトルの“マザーウォーター”とはウイスキーの仕込みに使われる水のことで、京都の川や湧き水など、水が重要なモチーフとなっている。小泉は「1ヵ月京都に行って、とても素敵な映画を作ってきたので、楽しんでください」と挨拶した。
小林やもたいなど、3部作でおなじみの面々のなかに今回新たに加わったのが小泉と永山。だが小泉は「前からこのシリーズを見ていたので、『あれ、今までもいなかったっけ?』くらいな気持ちで(撮影に)入っていったので、違和感も感じず」と余裕の笑み。もたいも「小泉さんなんて『ずっと仕切ってたでしょ』みたいな(笑)。それくらい違和感がなかった」と証言していた。一方、若手の永山は「お話をいただく前から好きだったシリーズなので、大丈夫かなと心配だったのですが、どうにか……」と、大先輩たちを前にかなり緊張した様子だった。
ウイスキーしか置いていないバーを営むセツコを小林が、コーヒー店を開いたタカコを小泉が、豆腐屋を開いたハツミを市川が好演。どの店も極めてシンプルで、市川は「油揚げも豆乳もないお豆腐屋さん」と自分の“店”を紹介。すると小林と小泉から、豆乳やがんもどきもあったと指摘が……。市川は最初「そう見えただけです」と言い張っていたが、豆乳も売っていたことが判明! 「お豆腐1種類と豆乳1種類」と照れ笑いしながら言い直していた。
映画の世界観と同様、静かでリラックスした雰囲気のこの日の舞台挨拶。これが初監督作となる松本監督は「頼もしく愉快な役者さんたちに支えられ、とても良い映画ができたと思っています」と自信をのぞかせ、「激情がほとばしるような映画ではないのですが(笑)、言葉にできないような部分だったり、いつもと違う時間の流れを楽しんでいただければ」と客席に語りかけていた。
『マザーウォーター』は10月30日よりシネスイッチ銀座ほかにて全国公開される。
※元記事はこちら)
http://www.moviecollection.jp/news/detail.html?p=1774
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