八千草薫さんが亡くなりました。彼女の見せた内面の美しさや優しさ、可憐な姿の中に見せる芯の強さを忘れることができません。
このレコードが発売された当時、ビデオが一般的でもなく劇場に出かける機会も少ない時代、バレーそのものは見られなくとも音楽だけはレコードで聞いて作品になじむという時代でした。
「白鳥の湖」の音楽は、多くの方が演奏し劇中の何曲かは誰もが知る曲となっていましたが、それ程には物語の全貌を知ることはなかったと思います。そうした中、ユージン・オーマンディの演奏で、語り手に八千草薫さんを起用し,物語を紹介しながら音楽を聞けるレコードが作られました。
この作品の演奏の見事さはともかく、「白鳥の湖」をさらに馴染みあるものとして私たちが感じえたものは、彼女の語りからほとばしる魅力のおかげではないでしょうか。
八千草薫さんを追悼し全曲の演奏をUPしたいところですが、A面と、B面のフィナーレの部分をお聞きください。
途中雑音などお聞き苦しいところがありますがご容赦願います。

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