自殺した元職員の妻は岸田文雄首相の発言に改めて怒りを露わにしました。

 財務省近畿財務局の元職員・赤木俊夫さん(当時54)は、森友学園への国有地売却をめぐる公文書の改ざんを命じられたことを苦に3年前の2018年に自殺しました。

 妻の雅子さんは、国に対して約1億1000万円、元理財局長の佐川宣寿氏に対して550万円の損害賠償を求めていました。しかし、国側は12月15日に開かれた非公開の協議の場で『賠償金を全額支払う』と述べて、改ざんと俊夫さんが自殺した因果関係が明らかにされないまま、国に対する裁判が終わりました。

 12月16日に岸田首相は説明責任を果たしていくよう関係部局に指示したことを明らかにしました。

 (岸田文雄首相 12月16日)
 「しっかりと政府としてこの問題について真摯に向き合っていきたいと考えています」

 これに対して、赤木雅子さんは次のように話しました。

 (赤木雅子さん 12月16日)
 「結局裁判から逃げられたので、どこが真摯に対応しているんだろうって不思議でなりません。“(夫が)どう苦しんだのかを知りたかった”ただそれだけなのに。そこに蓋をして逃げてしまっている国の姿勢がとても許せない」

 12月17日に雅子さんは財務大臣宛てに抗議文を提出する予定です。

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