「貧困や飢餓、環境問題など、国際社会の抱える課題を克服するため、2015年9月に国連で採択された( )目標。その、これまでの取り組みを検証する初めての首脳級会合が今週、ニューヨークの国連本部で開かれました」
これは、大手進学塾の社会科の先生が作成した、カッコにあてはまる語を答える問題。
2018年あたりから、この手のジャンルの問題が中学入試でもよく出題されています。
答えは、「持続可能な開発」目標。
英語で「Sustainable Development Goals」ということで、頭文字と最後の「s」を取って「SDGs」といわれています。
持続可能な開発目標「SDGs」とは、文字通り、持続可能な社会を実現するために、2015年で国連で採択され、2016年から2030年までの中長期的な国際目標でもあります。
特徴は、「誰1人取り残さない」ことを目指し、先進国も発展途上国も一丸となって克服すべきとなっています。
目標には17の分野があり、例えば「貧困をなくそう」、「飢餓をゼロに」、「すべての人に健康と福祉を」、あるいは「人や国の不平等をなくそう」など、いずれも大切な目標ばかりです。
日本はどうかというと、イメージすると、先進国のため、かなりの部分をクリアしているのではと思われるかもしれないが、実は、ある民間の研究所の評価では、達成できているとされているのは「質の高い教育をみんなに」のみという分析。
「貧困をなくそう」に関して見てみると、厚生労働省の調査では、およそ16%の世帯が、日本では貧困層とされています。
着るものも、食べるものも、住むところもないという極度の貧困は多くはないが、先進国の中で貧困率の高い国の1つという。
今回、安倍首相も出席した首脳会合では、多くの分野で目標に向けての進展が遅いとの懸念から、行動を加速する必要性を強調する政治宣言が採択されました。
もちろん安倍首相は、日本の取り組みを加速させることを約束していますが、21世紀にふさわしい先進国・日本の姿にどうなるべきか、どう目標に向かっていくべきかは、1人ひとりが考えていかなくてはいけない問題です。
(Live News it! 9月27日放送より)
https://www.fnn.jp/posts/00424718CX
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