日本、台湾、マレーシア。年越しの風景の中で素直になれずにこじれた恋の物語 岡本かの子の傑作小説を映画化『越年 Lovers』。素直になれない恋模様にキュンとする予告編解禁!

本作は、雪に包まれた日本の山形、台湾の首都・台北と彰化(しょうか)県の海辺の町、そしてマレーシア・クアラルンプールの魅力的な3つの地で紡がれる恋の物語。

監督が山形の雪と桜にインスパイアされ撮影が決まったという日本パートでは、久しぶりに帰郷する主人公・寛一(ひろかず)を同県山辺町出身の峯田和伸(銀杏BOYZ)が演じる。寛一の幼馴染で初恋相手の碧(あおい)を演じるのは山形市出身の橋本マナミ。美しい山形の雪景色の中で数十年ぶりに再会する寛一と碧の物語のほか、本作では台湾とマレーシアも舞台となり、それぞれの街で素直になれない恋心たちが描かれ、台湾パートには“ピピ”の愛称で日本でも活躍するヤオ・アイニンが出演している。

海外でも人気の岡本かの子の短編小説集に感銘を受けた台湾の実力派女性映画監督グオ・チェンディ(郭珍弟)が脚本・監督を務め、ノスタルジーと旅情を誘う映像美で紡いだ。同じ越年の風景でも北国・山形のマイナス20°Cの雪景と30°Cを越す灼熱のクアラルンプールとの稀有なコントラストが映し出された本作について、「それは、時に冷め、時に熱を帯びる愛情のプロセスのようでもあった」とグオ監督は語る。

2019年11月に行われた第15回山形国際ムービーフェスティバル2019で初めて本作がお披露目された際には、多くの地元ファンが会場を埋め尽くし満席となり、地元ファンから多くの称賛を受けた。

今回解禁された予告編は、凍えそうな雪景色の中、雪にはまり動かなくなった車を動かそうとする主人公・寛一(峯田和伸)と寛一の幼馴染・碧(橋本マナミ)が再会するシーンから始まる。

「あんたら何やってんの〜」と可愛らしい山形弁の葵に対し、寛一は少し驚いた様子で「…やあ」と返し、年月を経て初恋の相手に久しぶりに再会したもどかしさが感じ取れる。しかし喫茶店で寛一が昔話を持ち掛けると、碧はそっけない様子でその場を立ち去ってしまう…。ここでマレーシアパート、台湾パートに切り替わり、会社を出ようとしたシャオラン(ヤオ・アイニン)がエレベーター前で待ち伏せしている男・インシューにいきなりビンタされ半泣きになる様子や、亡き母の家を片付けながら「母のような人生はイヤよ」つぶやくモーリーに片づけを手伝うチェンナンが寄り添う様子が映し出される。そしてまた、日本パートに戻ると碧が寛一に「待てって言うな。待たないよ、誰も。…行きたい時は行くの。」と言い放ち、気持ちを隠して素直になれない歯がゆさが垣間見える。そしてそれぞれのシーンに共通するのは本心をぶつけることができない、こじれた恋心だ。

愛に生きた作家・岡本かの子が紡いだ傑作小説をもとに紡いだ、恋だけが人生じゃないけれど、こんな恋があってもいいと思わせてくれる、オトナ女子が共感せずにはいられない本作。それぞれの恋の行方が気になる予告編が完成した。
2020年12月18日山形・仙台先行公開、2021年早春全国公開

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#峯田和伸#橋本マナミ#越年

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