ニュースのキーワードをコンパクトにひもとく「3分ではてな」。
24日は、金曜特別編。
まさに入試直前! 頑張っている小学生たち必見、大人の皆さまにも使える知識をご紹介している。
1月は、入試直前ということで復習に特化している。
9月以降のニュースから入試問題に出る可能性がある時事用語を問題形式でお伝えしてきた。
問題・解説は、大手進学塾サピックスの社会科の先生にお願いをした。
先生には、これまでお伝えしたものの中から、特に復習しておいたほうがいいという時事用語上位5つを選んでもらった。
「試験に出る順と考えていい」と先生は話していた。
24日に復習するのは、第2位「リチウムイオン電池」。
番組では以前、以下のような形で問題を出していた。
2019年のノーベル化学賞は(●)電池の開発を通じて、世界の人々の生活を大きく変え、ITの普及による産業の発展に貢献した、日本の吉野彰氏ら3人に授与されることが発表されました。
(●)には何が入りますか?
答えは、「リチウムイオン」。
リチウムイオン電池は、1990年代に製品化をされ、そのあとは携帯電話ノートパソコンなどに幅広く使われるようになった。
これらの機器の普及を後押しする役割を果たし、現在はスマートフォンに広く使われている。
産業構造やわたしたちの生活そのものも変わっていったわけだが、特に変わったと顕著なのが、発展途上国だという。
なぜだろうか?
国中に電線を張り巡らせることは、簡単ではない。
しかし、携帯電話インターネットなら、電波を飛ばすアンテナを要所要所に設ければ、広い範囲に通信環境を確保できる。
つまり、そこでリチウムイオン電池を使った通信手段を手に入れることができる。
そして、先進国に暮らす人たちとの「情報格差」をこの機器で縮めることができるという。
また、SNSなどでつながった若者たちがデモの参加を呼びかけ、独裁政権を倒すきっかけの一つになるなど、社会の変革にまさに大きな影響を与えるツールとなった。
環境問題の面からもリチウムイオン電池は大変、注目されている。
高出力のリチウムイオン電池だと、ハイブリッドカー、電気自動車にも搭載が進んでいる。
国際的には、現在、非常に厳しい環境への対応が求められている。
エコカーの需要は、ますます高まって、車載用の蓄電池としての存在感は、今後も発揮するとみられる。
また、電池の性能の向上にともなって、不安定な発電量が課題のままである太陽光や風力といった「再生可能エネルギー」による電力を蓄電するという役割もある。
そのため、受験生は知識を“蓄電”して、リチウムイオン電池のバッテリーのように頑張ってほしい。
(2020/01/24)
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