VIVECA Lång, Senior Legal Adviser, Ministry of Justice, Sweden
HEDVIG Elisabeth Trost, Senior Legal Manager and Deputy Director of Legal Affairs, Legal Department, Swedish Prosecution Authority, Sweden
ジャーナリストの伊藤詩織さんが起こした性暴力被害を巡る民事裁判では、性行為に合意があったかが争点となった。刑事事件は不起訴処分とされたが、昨年12月の東京地裁判決では伊藤さん側が勝訴し、日本社会の性被害への対応が国際的にも注目を集めた。
日本では2017年に刑法が改正され、強姦罪を強制性交等罪に改め、法定刑が3年以上の有期懲役から5年以上の有期懲役に引き上げられるなど性犯罪が厳罰化された。ただし罪に問うには抵抗できないほどの暴行・脅迫があったと立証する必要があり、無罪判決が相次いでいる。改正法には施行後3年をめどに必要があれば見直しを検討するとの付則があり、法務省内で議論に向けた準備が進んでいる。
スウェーデンでは2018年の法改正で「暴行・脅迫」要件を削除し、同意のない性行為を犯罪とした。同意に基づいたレイプ等の有罪判決が出ているという。
同国のヴィヴェカ・ロング司法省上級顧問、ヘドヴィク・トロスト検察庁上級法務担当が会見し、法改正の経緯と評価について報告した。
司会 磯崎由美 日本記者クラブ企画委員(毎日新聞)
通訳 渡辺奈緒子(サイマルインターナショナル)
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