春闘での賃上げが相次ぐ中で注目されるのが、日銀が来週にも判断すると見られるマイナス金利政策の解除です。もし解除した場合、どのような影響があるのか。専門家に聞きました。(3月16日OA「サタデーステーション」)
板倉朋希アナウンサー
「マイナス金利政策は、民間の銀行が企業や個人に対して積極的にお金を貸し出すことで景気を良くする効果を狙ったものです」
高島彩キャスター
「マイナス金利が解除されると、私たちの生活にはどのような影響があるんでしょうか」
板倉朋希アナウンサー
「影響について第一生命経済研究所の永濱利廣さんに伺いました。メリットの1つは、預金の利息が増える。これまで銀行にお金を預けてもほとんどゼロに近かった利息が増えます。既に一部の金融機関では引き上げ競争も始まっています。さらに金利引き上げの影響で、これまでの円安から円高に転じれば、原材料やエネルギー、食糧などの輸入品の価格が下がることも期待されます」
「一方、デメリットとしては、住宅や車のローンを組むときの金利、また既に組んでいるローンについても金利が上がる可能性があります。また、円高に転じるということは、これまで円安の恩恵を受けてきた輸出産業にとってはマイナスになるといった懸念もあります」
高島彩キャスター
「柳澤さんはマイナス金利の解除について、どうご覧になりますか」
ジャーナリスト 柳澤秀夫氏
「マイナス金利を解除した後、どのぐらいのペースで、どのぐらいの金利を上げていくのかというのも気になります。また、日本だけではなく、アメリカが今年6月に金利を引き下げるのではないかという見方もあります。そうなるとドルが売られて円が買われて、円高に転じる。輸出関連企業にとってはマイナスの影響が出てくる。国内の金利が上がることになると、企業が銀行から借りるお金の金利が高くなり、企業にとってマイナスとなる。今の賃上げのペースが本当に続いていくのかどうか、しっかり見ていかなければならない」
「今年はアメリカの大統領選挙もあるので、その影響も考える必要がある。大統領選の立候補者はとにかく票につなげるために、日本を揺さぶってくる可能性があるかもしれないですしね」
高島彩キャスター
「しばらく様子をきちっと見ていかないといけないですね」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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