福島県郡山市西田町の「手越村」では、子どもたちが稲刈りをし、収穫の秋を楽しんだ。

「手越米を楽しみにしてくれてる人がたくさんいるので、今日は楽しみながらやりたいと思いますので、一日よろしくお願いします」
田んぼに集まった約100人を前に、稲刈りを宣言したのは、アーティストの手越祐也さん。「福島の農産物を世界へ発信したい」と郡山市西田町とともに「手越村プロジェクト」を2020年から始め農業体験などに取り組んでいる。

黄金色に輝くのは、5月に植えた稲。全員で汗を流しながら、丁寧に刈っていく。手越さんも、お手の物だ。

手越さんは「小さいころからこういう体験をすることによって、食べられることが当たり前じゃないこと、背景にはたくさんの方の思いが詰まっているっていうのを知った方が、心も豊かに育ってくれると思う。この青空の下、みんなで一つのことをやるっていう体験で、いろんなものを自然と感じてくれたらいいなと思っています」と語った。

収穫の後は、みんなで新米をパクリ。地元の野菜が入ったキノコ汁も味わい、実りの秋に感謝をした。
参加者は「今までやったことない経験だったので、とても難しかった。いろんな人から教わってできたので、すごく楽しかったです」「とても美味しいお米で、甘くて粒立ちも良くて好きです」と話し収穫の喜びも感じたようだ。

2023年5月からは、手越村で収穫したコメを使った甘酒を販売していて、売上金の一部は郡山市の子ども支援や農業支援に活用されている。

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