現役プレーヤーとして、指導者として、さらには、実業家として世界を飛び回るサッカーの本田圭佑さん。
本田圭佑さん:(Q.“ワールドカップで優勝したい”その思いは、今、どうですか)めちゃめちゃ強い。僕はワールドカップに魅せられたので。クラブチームの監督はやるつもりない。代表チームの監督しかやるつもりない」
ワールドカップ優勝の目標を公言し続ける37歳が、今年、画期的な取り組みを始めました。
本田圭佑さん:「このモデルは、予想を超えてきたところもある。作ったときにこんなに良いものになると思っていなかった。どこかから異才が生まれる環境を作ろうというのが、今回の4v4につながっている」
本田さんの予想を超えたという“4v4”とは、日本初となる10歳以下の全国大会。試合は4人対4人で争います。大会開幕から2カ月で、参加人数は5000人以上。その数は12月の全国大会まで、さらに増えていく見込みです。
実は、この大会、本田さんが考案した独自のルールが、いくつも設けられています。なかでも特徴的なのが、監督がいないということ。この大会では、指導者の参加が禁じられています。10歳の子どもたちが、大人に頼らず、作戦や戦術を立てなければいけません。
本田圭佑さん:「監督がいない。今までリーダーがいなかったグループにリーダーが生まれ始めている。今、びっくりするくらいリーダーが生まれている。監督みたいな子も生まれている。この年代から、そのマインドを持った子がたくさん生まれるというのは、日本のサッカー界のみならず、日本社会にとっても、すごい財産になる。リーダーが集まっても、その中で1番強いリーダーがリーダーになる。全員とんでもないリーダーシップがあるチームが、ワールドカップ優勝するチーム。前回だとアルゼンチン、前々回だとフランス。全員とてつもないリーダーシップ、全員とてつもないワンピース。それが集団となって、それでメッシがいるとか、エムバぺがいるとか、そうなっている」
さらに、この4v4には、もうひとつ注目すべき独自のルールがあります。たとえ、一度、負けても、別の予選大会に何度でもエントリーし、全国大会を目指せます。
本田圭佑さん:「負けた人や失敗した人に日本はマイナスなレッテルを貼る。これは日本全体で話していかないといけない。失敗は必然で必要なこと」
本田さんが4v4に込めたメッセージ。その大切さを痛感したできごとがあります。それは、解説者として見た去年のワールドカップ。ドイツ、スペインから金星を挙げた日本に成長を感じた一方で、進化への課題も感じていました。
本田圭佑さん:「(Q.ずっとワールドカップを見ていて、言えること、言えないことがある、ほとんど言うのを我慢したと言っていた。ここだというところがあるとしたら)すごく核心的なことを聞こうとしてません。言えなかったことを言えっていう質問…(Q.4v4に入ってくると思ってきいている)一言で言えば、タレントが足りない。これだけワールドカップ常連国になって、まだ上を目指せる状況になのは素晴らしい成果。でも満足していない。もっといけると国民も信じてる、僕も信じている。だとすると、今のペースではなく、もっと良い選手を輩出しないといけない」
日本がさらに上に行くためには、タレントを見つけ、育てることが必要だといいます。
本田圭佑さん:「幼少のころから“チームワーク”。だから大人になった時に“個”が足りないと言われる。どっちもいる。バランスの比重がチームワーク寄り、教育的に。こっち側も入れていくふうにしたのが4v4。小さい子どもの大会かもしれないが、こういう部分から小さな文化を、サッカー界の子どもの中だけかもしれないが、変えていきたいという思いはある」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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