大分県内を襲った7月の記録的な大雨から約40日。
日田市の「小鹿田焼の里」で最も大きな被害が出た窯元で焼き物に使う土を砕く唐臼が16日から動き出しました。
300年以上の歴史があり、陶芸技法が国の重要無形文化財に指定されている小鹿田焼。
日田市小野地区の皿山集落で作られています。
7月、九州北部を襲った大雨で集落も甚大な被害を受けました。
9つある窯元はすべて被災。
柳瀬裕之さんの窯元では焼き物に使う土を砕く唐臼の1つが流されるなど最も大きな被害が出ました。
集落の人の協力を受けながら柳瀬さんの窯元も復旧が進み16日、3つすべての唐臼が被災後初めて稼働しました。
水路から引いた水の重みを利用し土をつく唐臼。
小鹿田焼の里のシンボルとも言えるその音が、約40日ぶりに柳瀬さんの窯元に響き渡りました。
◆柳瀬裕之さん
「日常の音が戻ってきたなという感じ。やっと復旧の一歩を進めたんじゃないかというところ」
水害に見舞われても小鹿田焼の里は前を向き続け伝統を守っていきます。
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